こんにちは、emikiです。
今回は、2019年4月からヤングマガジンサードで新連載がスタートした「SKETCHY」についてご紹介します。
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なぜ私が、今回この作品を取り上げたかというと、ガールズスケーターを題材にした初めての漫画作品だからです。
スケボー漫画の「SK8R’S(スケーターズ)」にも、ガールズスケーターは登場していますが、残念ながら只今休載中。
そもそもスケボーをする女性(=ガールズスケーター)にピックアップした漫画作品は今までにないので、スケボーを趣味とするガールズスケーターの私としても、見逃せない漫画なのです!
Contents
ガールズスケーター必見!「SKETCHY」のあらすじ
タイトル「SKETCHY」とは、スケーター用語です。
(英語の直訳は、『大雑把』という意味。)
技が成功した時、スタンスがずれていたり、よろめいたり、技の完成度が完璧ではない状態のことです。
良くいえば「スタイルがある」、悪くいえば「不完全」という意味です。
「SKETCHY」の主人公は、アラサー女性の川住憧子(カワスミアコ)。
連載スタート直後の現段階では、スケーターではありません。
むしろガールズスケーターを物珍しそうに傍観している側。
作中の「女の子なのにスケボー持ってる」と、ガールズスケーターに奇異の目を向けている描写に集約されます。
(私も街中をスケボー片手に歩いていると、周りから好奇な視線を感じることも多々あります。)
主人公アコは、日々の仕事に追われ、上辺だけの女友達との女子会、うだつの上がらない彼氏、働く独身のアラサー女性なら共感できる、今の生活に不満はないけど、なんだか物足りない、このまま色あせていくのではないかという沸々とした日常を送っていました。
今の自分が&“好き”だけど
“大好き”、ではないのかも
輝きをちょっとずつ失う日々が
このまま続くはずだった。
作中冒頭の印象的なセリフが、主人公アコの気持ちを物語っています。
そんなある日、主人公アコは、仕事帰りにスケボーのストリートの撮影をしているガールズスケーターの軍団に遭遇します。
高いギャップ(段差)からオーリーで飛び降りるガールズスケーターの姿を刹那的に眺め、主人公アコが一瞬でスケボーに心を奪われた瞬間です。
そのガールズスケーターの姿と、「アスカ」というアコの旧友の姿をオーバーラップさせます。
(アスカとは、CMや映画に出演している芸能人(?)で、アコの旧友のこと。第一話段階では、情報が濁されているが、今後の物語を展開していく上で重要になってくる人物だと推測。)
これが、主人公アコとスケボーの出会い。
第一話は、以上で終わります。
今後、主人公アコがスケボーを通して、人生の輝きを取り戻し、スケボーの魅力にどっぷりはまっていくという、ストーリー展開なのでしょう。
SK8R’Sのように、スケボースポ根漫画というわけではなく、スケボーを通した人生ドラマという感じになるのではないかと予想します。
今後のストーリー展開が楽しみ!
スケボーの魅力を漫画で表現してくれるのはもちろん、スケーターカルチャーや、ガールズスケーターのリアルな実態なんかも話のネタとして期待できますね。
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「SKETCHY」作者マキヒロチ先生とは?
「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」「いつかティファニーで朝食を」の代表作をはじめとした、リアルな人間描写を得意とする人気漫画家で、エッセイ漫画の作者としても人気のマキヒロチ先生。
マキヒロチ先生ご本人のインスタグラムはこちら。
1年半前にスケボーを始めたとあるので、実際にご自身もスケボーをなさっているようですね。
だから、ガールズスケーターの心理描写や、着ている服装、しゃべりそうなセリフがリアルなんですね。
資料だけ眺めて、上っ面なスケボー漫画ではないことを痛感しました。
ガールズスケーター必見!あるある満載の「SKETCHY」
まだ第一話のみですが、「SKETCHY」を読んでみてガールズスケーターなら共感できる部分がたくさんあったのでご紹介します。
- 作中に登場するガールズスケーターのファッションがまさにリアル!
- スケボーデッキの持ち方歩き方がリアル!
- ストリートの撮影の感じ、キックアウトの感じがリアル!
- ロードオブ・ドッグ・タウンを見る感じのところがガールズスケーターっぽい
まだ第一話を読んだだけなので、情報は少ないのですが、「SKETCHY」を読んでみて感じたガールズスケーターあるあるです。
ガールズスケーターが出てくる場面は、細部まで考えて描写しているんだろうな~と、感心しました。
個人的には、作中で出てくるスケボーとは関係のないキラキラ女子会の描写にかなり共感しました。
オシャレなレストランで、きれいに着飾りったファッション、バスソルトやらアロマキャンドルやらのプレゼントに喜ぶ姿、結婚や彼氏自慢のような会話ばかりの女子会。
置いてけぼりにされている主人公アコの気持ちがすごく分かりました(笑)。
メンズライクで、アロマキャンドルよりもスケボーグッズのプレゼントの方が嬉しいガールズスケーターとは、ある意味対比的ともいえる環境ですね。
もちろん、すべてのガールズスケーターが女子力がないというわけではないのですが、私はそういった女子会は苦手なところがあるので、個人的にはかなり共感できた部分でした。
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「SKETCHY」まとめ
ガールズスケーターは共感できる部分が多く、必見の漫画です。
また、スケボーに興味があるけどなかなかスケボーを始める勇気がないという女性にもぜひ読んでもらいたいです。
2020年の東京オリンピックでスケボーが正式種目となりました。
スケボーは本場アメリカの選手が強いことはもちろんなんですが、実は日本にも金メダルを期待できるガールズスケーターもいるんですよ!!
将来的にスケボーがムーブメントになりえることもあるので、時代を先取る意味でも、ぜひスケボーの魅力やカルチャーを「SKETCHY」を通して知ってほしいと思います。
微力ながらも当ブログでもガールズスケーターに関する記事を書いているので、参考にしていただけたら幸いです。