こんにちは、emikiです。
現代社会は、男女ともに未婚率が上昇傾向にあり、生涯独身率(50歳までに一度も結婚しなかった人の割合)は、2015年の国勢調査の結果、男性=23.37%、女性=14.06%に達したことが分かりました。
いずれも過去最高の記録を更新。
男性の場合は4人に1人、女性の場合は7人に1人という確率で生涯独身という計算になります。
20代の若い頃は、「自分には関係ない問題」と思っていても、30代・40代と年齢を重ねるにつれて、リアルな悩みとして深刻化されます。
なぜこのように「独身率」が高まっているかというと、主に以下の理由が挙げられます。
晩婚化
ワーキングプア問題
結婚観の変化
個人主義化
もちろん、考え方・思想は個人の自由です。
「自分は一生独身主義です」と、腹をくくって覚悟している人は何も問題がないのですが、「いつか結婚できるだろう」と遠い未来のことに我関せずと、興味を示さない人は、考えを改め直した方が良いと思います。
「いつかどうにかなる」と安易に考えていたら、このままズルズルと一生結婚できない可能性だって十分にあるのです。
女性が一生シングルの場合、どれだけ厳しい現実が待ち受けているかご存知ですか?
特に、非正規社員の女性が一生シングルの場合、金銭的に苦労することは目に見えて想像できます。
そこで今回は、非正規社員のシングル女性に起こり得る厳しい現実をご紹介します。
私自身も30代で独身の身なので、偉そうなことは言えませんが、自戒の意味も込めて、事実をきちんと知っておくことも大事と思ったので、記事としてまとめてみました。
Contents
【非正規社員】女性が一生シングルの場合の厳しい現実
非正規社員の女性が、一生シングルの場合に突きつけられる厳しい現実は、「金銭的な問題」コレにつきます。
特に働けなくなった老後に、お金を工面することは容易ではないでしょう。
一生シングルということは、自分の子供もいないということなので、自分の面倒を見てくれる人もいません。
ところが、お金さえあればある程度のものは確保できるので、衣食住・医療費・介護費などの生活面も不自由なく保証されています。
老後にお金がないと、衣食住もままならないほどの貧困に陥り、頼る人もいない。
お金がないことが起因して、「不安感」を一生拭うことができず、「生きていくにはお金がないと厳しい」という現実に直面するのです。
「非正規社員でも、定年まで働き続ければ問題ないでしょ?」と思うかもしれませんが、女性の場合は特に、正社員と非正規社員とでは生涯賃金が大きく変わってきてしまうのです。
正社員と非正規社員の生涯賃金をシミュレーションしていきましょう。
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正社員と非正規社員の生涯賃金は1.5倍も違う!
正社員の女性の生涯賃金の平均は、1億7,700万円。
非正規社員の女性の生涯賃金の平均は、1億1,500万円。
(厚生労働省:賃金構造基本統計調査)
その差は、約1.5倍となります。
正社員と非正規社員では、約6,200万円の開き。
一般的には老後に必要な資金は、単身の場合3,000万円といわれているので、老後にかかる費用を2回分ほど賄えるほどの開きがありますね。
非正規社員はキャリア形成がしにくく、年収を上げづらい
正社員と非正規社員では、生涯賃金もそうですが、スキル蓄積の面でも不利に働いてしまいます。
非正規社員は、勤続年数に応じて給与が上昇する仕組みではなく、いつまで働いても給与は上がりません。
また、派遣社員をはじめとした「期限付きの契約」という前提があれば、契約終了となるリスクがある上に、契約終了とともに今まで積み上げてきた実績がリセットされ、また新たに派遣先を見つけなければならないため、高い収入を得るためのスキルの蓄積が非常に難しいのです。
非正規社員は、このような悪循環に陥ってしまうのです。
収入が低いともらえる年金が少ない
また、働いていた時の収入が少ないということは、もらえる年金も少ないということです。
もらえる年金額は、勤続年数や収入によって変動はありますが、代表的な額を記載しておきます。
《23〜60歳まで非正規社員の場合》
国民年金・・・毎月6万円
《23〜60歳まで正社員の場合》
厚生年金・・・毎月15万円(勤続年数により変動)
年金のもらえる額は、約2.5倍もの開きがあります。
毎月15万円もらえるのなら、贅沢をしなければ、かろうじて生活できそうですが、毎月6万円の場合・・・生活していくには、かなり厳しい金額ですね。
医療費・介護費がかさばる年代にもなるので、もらえる年金が少ないと、貧困に陥ってしまうことは、容易に想像できます。
収入が低いと老後のための貯蓄もままならない
老後にもらえる年金が少ないのは、絶望しかありません。
働いてお金を稼ごうにも、体力的に厳しいので、現実的は施策ともいえません。
ところが、もらえる年金が少なくても、それを賄えるだけの貯蓄があれば、安心できます。
先ほど、単身で老後を迎える場合、3,000万円ほどの資金が必要といいました。
うち、毎月6万円は年金で賄えるので、年間72万円は補填できます。
85歳まで生きた場合を仮定して、年金は72万円×20年間、合計1,440万円もらえます。
3,000万円-1,440万円=1,560万円
年金以外にも、最低でも1,560万円を貯蓄しておかなければなりません。
仮に、20歳から60歳まで1,560万円を貯める計画を立てた場合、
計算をしてみると、毎月32,500円の貯金が必要です。
しかしながら、20歳から老後のために貯金を考える人は少ないと思うので、「シングル」という生き方を意識し始める30歳から(60歳まで)1,560万円を貯蓄する計算をした場合、毎月43,333円の貯金が必要となります。
しかも、43,333円を一回も途切れることなく貯蓄し続けなければなりません。
若いうちは体も健康で病院に行く回数も少ないとは思うのですが、40代・50代になってからは、医療費もかさばってくることでしょう。
さらには、非正規社員は正社員に比べて収入が低いので、日々にかかる生活費の兼ね合いから、貯金を捻出することが難しいのが、厳しい現実ではないのでしょうか。
果たして、非正規社員のままで老後に必要なお金を確保することはできるのでしょうか。
現実的に考えて、かなり難しいことは確かなのです。
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【非正規社員】女性が一生シングルの場合の厳しい現実まとめ
一生独身を貫くと決めた場合は、すぐにでも正社員へ転職してください。
加齢のスピードは待ってはくれないので、決断は早い方が良いです。
また、30歳を過ぎても「いずれは結婚するから・・・」「いつか結婚する人に養ってもらうから大丈夫」という考え方も危険。
いつかって、具体的にいつのことでしょうか。
最悪の場合、「結婚できなかった」という厳しい結末が待っているかもしれません。
正社員に転職しておいて、困ることは、まずないと思います。
金銭面や社会保障などの待遇面はメリットだらけ。
万が一結婚したとしても、共働きとして働き続ければ良いだけ。
ただ、女性が正社員として転職活動をする場合、転職先の選び方はとても大切です。
働く女性に優しい、産休・育休の取得のしやすい会社に転職した方が良いことだけは事実なので、結婚→出産を視野に入れている人は、今後の人生プランを視野に入れつつ、転職活動を行うようにしてください。
目を背けたくなる厳しい現実かもしれませんが、最悪の場合を想定して今から行動を改めるには、まったく遅くはないので、ぜひみなさんも自分の人生プランをしっかりと見つめ直して欲しいと思います。