子供の頃夢中になったもの。
大好きだったもの。
得意だったもの。
皆さんも何かしらあるはずですが、
私は「絵を描くことが好き」でした。
子供の頃大好きだっとものを思い出すと何だか胸がワクワクして来ませんか?
Contents
子供の頃の純真なワクワク感は今思い出しても胸が熱くなる
私は、物心ついた頃から絵を描くことが好きでした。
現実にあるもの、空想のもの、描きたいものをただひたすら描く毎日。
絵を描くワクワク感、ドキドキ感、もっと描きたいと思う気持ち、それらの心地よい感情は今でも心の中に鮮明に残っています。
主に絵画、漫画を描いていましたが、幼かったので上手とか下手とかそうゆう概念さえ持ち合わせておらず、
「描きたいものを描く」
純粋に心の求めるまま、楽しくて、楽しくて時間も忘れて絵を描いていました。
今思うと、当時のあの絵に対するひたむきな姿勢、我ながら感服します。
ところが、成長するにつれて「周り」が見えるようになってくると、絵というものを「評価」されたり「比較」されるようになってきます。
周りの目を気にし出しすと、次第に「自分は才能ないな」「絵が上手くないな」というマイナスな自己評価をするようになったのです。
成長と共に周りを気にしだすという悪夢
世の中には絵の上手い人、才能のある人はたくさんいる。
次第に、そんな人たちと自分の画力の圧倒的な差に、焦りや劣等感を感じるようになりました。
そう思うようになってから、絵を描くことに対して、ある種のコンプレックスを感じるようになったのです。
上手く見せようと、この人みたいに描きたいと、真似することに必死になって、徐々に絵を描く本来の楽しさを見失いかけていったのです。
こう描きたいのに描けない自分に腹が立ち、自分には才能や努力が足りないとさらに絶望。
そんなことを繰り返していると絵を描くことが苦痛になっていってしまいました。
幼い頃の絵を描く楽しい気持ちなんて忘れ去ってしまい、悲しいかな当時の私は苦行のように絵を描いていたのかも知れません。
就職して働くようになってからは尚更、日々の忙しさにかまけて絵を描かなくなり、
最終的に絵を描くことをやめてしまったのです。
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日々の忙しさに追われ心の声を無視し続けた
描くことはやめてしまったものの「絵」というキーワードは心のどこかに常に引っかかっていました。
たまに思い立って描いてみようとしても、まったく続きません。
子供の頃のように描きたい物がすぐに思い浮かばず、しばらく画用紙の前で固まる。
さらには、画風が好きな作家さんの真似をして描いてみようと思っても、その作家さんみたいに上手く描ける訳でもないし、そもそも「真似」であって「オリジナル」ではないので描き上げたとしても達成感というものに欠けてしまう。
働くようになってからは、こんなことを繰り返していました。
それでも、心の深〜い深〜い奥底には「絵を描きたい」という欲望は眠っていたのは確かです。
「忙しい」「才能がないから」という理由で眠った感情を叩き起こさないようにしていましたが。
時間や自分に余裕があったので、ふと自分の好きなことをしてみた
環境が変わって、時間にゆとりが持てるようになりました。
なんの気なしに「絵でも描いて見ようかな」と思い立ち、描くことにしました。
紆余曲折していたので、本格的に絵を描くのは約10年ぶりかも知れません。
タンスの奥底に閉まってある画材たちを引っ張り出しました。
何年も陽の当たらない場所にいた、たくさんの絵の具、筆、ペンを見て申し訳なく思ってしまいました。
それと同時に、絵を描くのを諦めてしまったものの
「いつか描くだろう」と捨てずにとっておいた自分にも少し感謝しました。
未来の自分に夢を託していたのです。
おかげでキャンバスを買うだけで、済みましたし(画材ってイチから揃えると高いですしね)。
最初はなんでもいいから1枚完成させるを目標にし、油絵に挑戦してみました。
油絵なんて学生時代に2回くらい描いた程度。
絵の具の扱い方や、油の使い方なんて完全に忘れているし、そもそも油絵の描き方なんて知らないので、素人同然。
それでも、1枚はとりあえず完成させてみようと思い、描き始めました。
長いトンネルを抜けたような清々しい気分
描き始めると、「楽しい!」の一言に尽きました。
色と色を重ねていく楽しさ、何より描いている時の研ぎ澄まされた集中力と、心から溢れ出てくるワクワク感。
最初はリハビリ(ブランクがあるので)感覚のつもりで描いていましたが、思いの外楽しすぎました。
ブランクがあったことが逆に気持ちの面ですごく楽になったのかなとも思います。
絵を描きたいという気持ちはあったけど、描かなくて、描かなくて、やっと描けたー!という長年のフラストレーションも解消され、10年近くまともに描いてないんだから下手で当たり前と、軽い気持ちで望むこともできました。
それと同時に以前の私は「絵は個性的で、上手くなくてはならない」と変な決めつけがあったのことにも気づきました。
個性的で、上手いことも大事かも知れませんが、絵はそうゆう次元を通り越して、もっと自由な自己表現のツールでもあると思います。
だから描いてて楽しいのです。
「絵を楽しんで描く」。
まずは、自分の絵の原点に(幼い頃)に戻って描くことから始めようと思います。
周りのレベルや評価を気にしない。まずはそこから。。。
子供の頃好きだったものが天職への近道になるかも知れない
子供の頃好きだったもの。
私の場合は「絵」でしたが、皆さんにもそれぞれにあると思います。
私は、「好き」なものを「比較」したり「評価」されるのが嫌になって紆余曲折していましたが、最近になって他人にどう思わようとも、評価されても好きなものは好きなんだ。
と再認識することができました。
好きなことをすると、胸の中がじわじわと、ほっこり暖かくなって来ます。
子供の頃、誰しも体験していて、大人になったら忘れがちになってしまうその感覚は、
今の自分を輝かせてくれる「もの」。
天職に出会える手がかりとなるかも知れません。