美術館レポート

カリブ海に浮かぶアートの国「ハイチアート展」

ハイチアート展 | 川崎市市民ミュージアム

 

こんにちは、emikiです。

神奈川県川崎市にある「川崎市市民ミュージアム」にて「ハイチアート展」という美術展が開催されています。

「ハイチってどこ!?」
「ハイチアートってどんなものなの?」

と、良く分かっていなかった私ですが、美術展のパンフレットを手に取って展示内容を見てみると、カラフルで繊細でまるで絵本の中のような世界観のアートに一目惚れしました。

そんな、ハイチアート展に行ってきたので、感想をまとめたいと思います。



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ハイチの国と歴史

ハイチ共和国

北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の中間に位置するカリブ海。
カリブ海の第二の島「イスパニョーラ島」の1/3を占める国が、ハイチ共和国です。

ハイチの人々の多くは、アフリカ西海岸からきた子孫です。
ハイチ人の約95%がアフリカ系の人種で、公用語はフランス語とクレオール語です。

 

私は、ハイチという国の存在は知っていましたが、カリブ海の島とはまったく知りませんでした。

カリブに浮かぶ島とは陽気で明るいイメージがありますが、調べると過去には侵略や奴隷などの悲しい歴史もあるようです。

 

ハイチアートの世界観

元々アフリカの原住民であったハイチの人々は、素朴な自然を好む優しい人々で、暮らしをとりまくあらゆる自然や民衆の生活の様子が、絵のテーマとしてあげられます。

ハイチの文化や宗教観はアフリカを礎としながらも、キリスト教徒も多く、自然界の万物には精霊が宿るという先祖伝来の考え方を重んじ、先祖や自然、精霊や神々を身近に感じるという独特な文化を受け継いでいます。

中でも、ハイチの文化を象徴するハイチアートの画家たちは、こうした特異な精神文化を背景としながら、故郷アフリカの野生動物や擬人化された動物たち、人々の身近に潜む精霊たち、日常生活の光景や幻想的な風景など、南国的な明るく華やかな色彩でアートを描いています。

 

その表現方法は「素朴画=ナイーヴ画」と呼ばれる描き方で、子供が感じるようにモチーフをとらえ、見たままに、完成度を気にせず、画面に展開するやり方です。

 

見るものを新鮮でファンタジックな感動を伝えるハイチ絵画は、20世紀後半にヨーロッパで注目され、現在では世界中で高い評価を受けています。
(※内容は、ハイチアート展内のPOPを参考にさせていただきました。)

素朴画の技法って味がって個人的にはとても好きです。
だから、子供の描く絵や、発想力には驚かされます。

写実的なうまい絵も見ていてすごいと思うのですが、その人にしかかけない味、周りにとらわれない絵の描き方こそ素朴画に集約されているのではないかと個人的には思います。

その絵が評価されるかされないか、万人受けするかしないかは置いておいて、個性的で、その人にしか描けない、何だかクセになる絵が描ける画家に私はとても憧れています。

 

ハイチアートの感想

率直に感じた絵から印象は、絵本の中みたいに幻想的な世界観で、南国特有の色鮮やかでカラフルな色彩に目を奪われました。

極彩色な彩りの作品もありますが、淡いパステル系の色使いの作品もあり、なんだか絵を見ているだけで気分が明るくなってきます。

 

また、アクリル絵の具を使用している作品が多く、鮮やかな色合いのグラデーションを使う手法が特徴的でした、

個人的には、日本画の繊細さにも通じるものを感じました。

 

日本とは生活環境がまったく違う地域なので、南国ならではの自然のものや、生活スタイルが垣間見れる作品は見ていて面白かったし、色使いから感じる印象なのかもしれませんが、とても陽気で明るい印象を受けました。

 

絵を見ているだけで、元気になれたり、明るくなれたりする絵ってとても素晴らしいものです。

自分の好みも大きく左右するとは思いますが、ハイチアートは、その絵の持っている明るいエネルギーのようなものを感じ取れました。

 

ハイチアート展

川崎市市民ミュージアム 企画展示室2
〒川崎市中原区等々力1-2(等々力緑地内)

https://www.kawasaki-museum.jp/

 

2017年9/2(土)〜11/26(日)
開館時間:9:30〜17:00(毎週月曜日は休館)
観覧料:300円、65歳以上・大学生・高校生200円、中学生以下無料

 

等々力緑地という大きな公園の中にあるミュージアムです。
最寄駅は、JR南武線「武蔵中原駅」か、東急東横線「武蔵小杉駅」ですが、いずれも駅から離れています。
歩けなくはない距離ですが、バスなどを利用すると良いです。

私が行った時は、ハイチアート展だけでなく、

山下清とその仲間たちの作品展(9/2〜10/1)、

国産アニメーション誕生100周年記念 にっぽんアニメーションことはじめ〜『動く漫画』のパイオニアたち〜(9/2〜12/3)、

という展示もされていました。

 

山下清とその仲間たちの作品展は時間の都合で見れなかったのですが、
にっぽんアニメーションことはじめは入場無料だったので、見てきました。

これが、無料!?と思えるほど充実した内容で面白かったです。

様々な企画が同時に見れる川崎市市民ミュージアムですが、(時期やタイミングによって複数同時に展示していたのかもしれませんが)土日でもそれほど混んでいる感じではないので、個人的に穴場なミュージアムだと思います。

お時間がある方は、是非行ってみてください!!



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