「はらぺこあおむし」の作者エリック・カール展が開催されている世田谷美術館へ行ってきました。
会期
2017年4月22日(土)〜7月2日(日)
会場
世田谷美術館
〒157-0075 東京都世田谷区砧公園1-2
開館時間
午前10時~午後6時
※入場は午後5時30分まで
休館日
毎週月曜日
「はらぺこあおむし」をはじめとするエリック・カールが作った数々の絵本。
私ももちろん幼少の頃読みましたし、今も子供達に読み続けられています。
そんなエリック・カールの絵本に描かれている数々の原画が観れるということで、
これは行くしかない!
さっそく、見に行った感想をレポートします。
Contents
エリック・カールの魅力
エリック・カールの魅力といえば、やはりコラージュを駆使したカラフルな色使いではないでしょうか。
子供の頃の私は、「はらぺこあおむし」などをはじめとする、彼の絵本を読んでいたのもの、コラージュのタッチがなんだか「奇妙」に思えてあまり好きではありませんでした。(正直な話)
しかし、歳を重ね大人になって改めて見ると、なんて独創的で味のあるタッチの絵なんだろうと絶賛しかありません。
「絵を描く」とは違ったコラージュならではの風合いとバランスが絶妙にマッチしていて、見る側の感性を刺激してくれます。
この手の画風の絵をたまに見かけますが、やはり「エリック・カール」を連想してしまいます。
最初に考え出し、それを浸透させて自分の世界観(オリジナリティー)としたアイディアは本当にすごいと思います。
かくゆう私も、学生の頃の課題でコラージュ作品を作りました。
今思えば、エリック・カール風ですね。
※私の学生の頃の課題作品
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美術館の雰囲気・混雑具合
世田谷美術館は世田谷区の砧(きぬた)公園の中にある美術館です。
近隣の駅は東急田園都市線「用賀駅」ですが、公園内ということで駅から少し離れています。歩くと17分くらいかかるようですが、道のりは住宅街やオフィス街など雑多な雰囲気ではなく、遊歩道のような所もあるので、歩きやすいと思います。
人気展ということで、混雑をなるべく避けたいために平日の正午くらいに行きました。
事前のチケット購入はしておらず、受付でチケットを買いましたが、すぐ購入できました。
当日券でも並ばずすぐに買えるようです。
(土日は当日券購入は多少混雑してそうですね。)
そして、さっそく展示スペースへ。
平日にも関わらず、館内はやはり人は多かったです。
しかし、激混みという感じではなかったので、動線上の人の流れが切れている所もあり、ゆっくりじっくり見たい方でも、充分楽しめます。
客層は、親子連れの方が多かったです。
平日なので、お子さんは未就学の子がほとんど。
絵本作家の作品展だけあって、子供たちも楽しめる内容だし、さらには親世代も子供の頃に読んでいた絵本作家の作品なので、親子で楽しめるからでしょう。
そして、一番の混雑スペースはグッズ売りはでした。
グッズ売り場は、展示スペースの出口を出た所と、もう少し進んだ所の2箇所に設けられていました。
混雑するために、急遽特設で1箇所増やしたのでしょうか。
(世田谷美術館には何度か来たことがありますが、グッズ売り場は2箇所もなかった気がします。)
ポストカードや、缶バッチ、絵本などのグッズがたくさん置いてあり、
どれも可愛くて欲しくなりました。
私は家に帰ってからもじっくり見ようと思い、公式図録を買いました。
展示や原画の感想
原画の展示なので、絵をよく見ると切って貼ったコラージュ部分の凹凸が分かります。
コラージュと思いきや、背景に直接絵を描いている部分もあります。
絵本や印刷だと、分からない部分を原画を見ることにより知ることができました。
さらに印刷で見るより、生で見た方がはるかに繊細さや色合いの深さが伝わり、
「やっぱり本物は違うな〜」と感動しました。
作品数も約160点展示ということで、充分に見ごたえがありました。
贅沢をいうならば、絵が並べてあるだけの印象だったので、関連の特設パネルや、絵本の世界観をそのまま形にしたオブジェを作って展示したら面白いのになと思いました。
大人もですが、子供もさらに楽しめそうなので。
美術館施設・砧公園
砧公園内にある美術館なので、開放感や雰囲気がとても良いです。
私は、今回だけではなく、砧公園にはたまに遊びに来ます。
美術館に来るほかにも、スケボーが滑れる所があるので滑りに来たり、ポケモンGOをしにきたり、花見をしにきたりと、利用させていただいています。
公園規模の割に人が少ないので、ゆっくりできます。
食事ですが、美術館の中にもレストランはありますが、公園内に売店があります。
私はよくたこ焼きを買って食べます(笑)。
近隣にもファミレスやマックがあるのですが、せっかく公園に来たんだったらピクニック気分で外でご飯も美味しいですよね。
また、世田谷美術館内の2Fにある「アートライブラリー」もオススメです。
絵の本や洋書、デザイン書など絵に関わる本や雑誌が置いてあり、誰でも自由に閲覧することができます。
(貸し出しがない図書館のようなもの)
貸し出しは行っていないようなので、その場所で見るしかできないのですが、
平日は人がほとんどおらず貸切状態の時もあるので、ゆっくり本を読んだり、ネタ探しができたりします。
参考資料を見ながら考え事をしたい時などにオススメの場所です。
館内だけあって、冷暖房も効いているのでそこもありがたいですね。
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まとめ
4月から開催していたのに、中々予定が合わずグダグダしていてやっと行けた「エリック・カール展」。
印刷や写真では伝わらない繊細さやコラージュ部分を見ることができ、
大満足です。
買った公式図録を読み返すともう一度、行きたくなりました。
だって、やっぱり本物の方が全然迫力ありますもん。
毎週土曜日には100円で「飛び出せ絵本!主人公マグネット」「エリック・カールさん風コラージュカンバッチ」というワークショップ行っているようです。
こちらも気になりますね!
東京会場は7月2日(日)までですが、京都、岩手でも開催されるようです。
近隣の方は是非、行ってみてください。
<京都>
2017年7月29日(土)〜8月27日(日)
美術館「えき」KYOTO
〒600-8555 京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接
<岩手>
2017年10月28日(土)〜12月10日(日)
岩手県立美術館
〒020-0866 岩手県盛岡市本宮字松幅12-3