こんにちは、emikiです。
先日、久々に「絵を描きたい欲」が出てきたので、「絵を描く」復帰作として「油絵」を描くことにしました。
油絵なんて、高校生の頃に美術の授業で1回描いたくらいで、知識もまったくないし、道具の使い方なんて完全に忘れていました。
そう、私は油絵「超初心者」です。
(一応、美大卒なのにねw)
久々に油絵に挑戦した私が改めて知った、「油絵を描く流れ」を今回は備忘録的にまとめたいと思います。
初めて油絵に挑戦する方も、参考にしていただけると幸いです。
Contents
初心者必見!油絵に必要な道具は?
まず最初に、油絵に必要な道具から紹介します。
初心者が油絵を始める場合に、必要最低限なものだけをピックアップします。
絵の具
油絵専用の絵の具。
バラバラで買うよりは、12色セットなど、まとめて買うと良いでしょう。
筆
油絵の筆は、大きさ・硬さ・形など様々な種類があります。
初心者は、種類が多すぎてどれを選んだら良いのか分からないと思うので、絵の具同様セット販売されている筆を購入すると良いでしょう。
パレット
油絵専用パレットです。
都度、使い捨てができる紙製のパレットもあります。
ナイフ
油絵は、筆だけではなく油絵専用のナイフを使って絵を描く手法もあります。
ナイフを使った油絵は、筆とは違った味わいのある画風に仕上がるので、描いていても楽しいですよ。
パレットの掃除の時にも役立つので、数本は所持しておきましょう。
溶き油
油絵専用の溶き油は、絵の具の柔らかさを調整するために必要で、水彩画で言うところの水のような役割を果たしてくれます。
溶き油には、揮発性や速乾性など様々なタイプがありますが、油絵初心者は、揮発性と速乾性が調合されている「調合溶き油」がおすすめです。
油つぼ
油絵の溶き油を入れる専用の入れ物のことです。
大体は、底面がクリップ状になっていて、パレットを挟めるようになっています。
雑巾
汚れた筆を拭くための雑巾を用意しましょう。
自宅にある、使わなくなったタオルで十分です。
ブラシクリーナー
油絵を描き終わった後に、ブラシをそのまま放置してしまうと、固まってしまいます。
最悪の場合、そのままブラシが使い物にならないこともあるので、油絵の絵の具のメンテナンスは必ず行うようにしましょう。
その際に必要なのがブラシクリーナー。
石油系の強い溶剤で、筆の毛を痛める有害成分を除去してくれます。
ブラシクリーナーで定期的に筆のメンテナンスを行いましょう。
キャンバス
油絵を描くキャンバス。
初心者は、F6号(410×318mm)、F8号(455×380mm)がおすすめです。
油絵初心者は、セット販売されているものを買おう
油絵初心者はバラバラで各セットを購入するよりは、絵の具・筆・油などの一通りの油絵道具が揃っているセットを購入した方が分かりやすいと思うので、そちらを購入しましょう。
実は私も、高校生の時に母親に買ってもらった油絵セットがあったので、今回油絵を描くのにあたり、初期費用はキャンバス代だけで済みました。
しかもその油絵セットは、一度も使ってない新品・未使用状態でした(苦笑)。
完全に宝の持ち腐れでしたが、よくオークションで売らなかったと過去の自分を褒めてあげたいとも感じました(笑)。
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【油絵の描き方】油絵は1日では完成しないものって知ってた?
水彩画やアクリル画などは、早ければ数時間で完成することもありますが、実は油絵って1日では完成しないんですよ。
そんなことも、全然知らなかったんですよね、私(苦笑)。
久々に油絵を描こうと、キャンバスに絵を描き進めていたのですが、
あれ?油絵の具って全然乾かなくない?
油絵は重ね塗りするとは聞いていたけど、絵の具が全然乾かないから「重ね」ができなくない?
と、ふと思い、筆を止めました。
絵を描くこと自体久々だったので、心のそこから「楽しいな〜♪」と思いながら、夢中で筆を走らせていたのですが、あまりにも乾きが遅い油絵の具にふと疑問を感じたのです。
そこで、持っていた油絵セットの中に油絵の描き方が記載してある小さな冊子があったので、それを読んでみることにしました。
油絵は数日に分けてじっくり描く絵の手法である
油絵はどうやら絵の具が乾くのを待ち、少しずつ上に色を重ねながら、数日間に分けて描くものようです。
「全然知らんかったーー!!」
以下、簡単にまとめます。
《①デッサン》
白いキャンバスに、下書きをします。
通常は、油絵の具のローアンバーかバーントシェンナを溶き油で薄めて、サラサラにして描きます。
または、木炭・鉛筆を使って下書きをします。
↓
乾かす
↓
《②色つけ》
やや太めの筆で、大まかな色合いを配色していく工程です。
↓
乾かす
↓
《③下塗り》
大まかに配色された上から、さらに溶き油で柔らかくした絵の具を重ねます。
↓
乾きにくいので、2〜3日放置
↓
《④中塗り》
油絵描画の本番ともいえる工程です。
自由に色を重ねていきましょう。
絵の具を盛り上げたり、明暗の強調をつけたりと、立体感を持たせた表現を行います。
筆だけでなく、ナイフを使った表現もここで行います。
↓
風通しの良い場所で、数日間放置
↓
《⑤仕上げ》
乾くと同時に、色調のバランスが悪い部分が目立つので、最後の微調整を行えば完成です。
描き手や手法によって内容は異なると思いますが、スタンダードな手順はこのような方法です。
絵の具を乾かしながら、色を重ねていくことが基本なので、完成まで最低でも1〜2週間はかかってしまいますね。
水彩やアクリルって、絵の具を塗っても数分くらいで乾くので、同じ感覚で取り組んでいた私。
どうやら違ったようですね(苦笑)。
それを知った私は、工程ごとに1〜2日ずつ空けて絵を描いていきました。
数日間に分けてじっくりと絵を描くというスタイルも、油絵を楽しむ醍醐味。
私もそのスタイルに習い、マイペースに油絵を描き進めました。
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久々に描いた油絵の感想「油絵はカラー版デッサンだ!」
久々に描いてみた油絵の率直な感想は、
「カラー版デッサン」
そんな感じでした。
デッサンといえば美大受験時に地獄のように描き続けた、まさに苦行でしかなかったもの。まさか、そんなものがここで繋がるとは。
鉛筆で濃く影をつけていったり、消しゴムで質感を出したりする作業が、油絵の具を使って、デッサンをしている感覚でした。
(←あくまでも個人的な感想ですが)
やっぱりデッサンって絵の基礎になるんですね。
さすが奥が深い!
水彩画やアクリル画とは違う、油絵ならではの味わいや楽しみ方を知れた機会でした。
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【最後に】油絵初心者が描いた作品を紹介
最後に、お恥ずかしいですが、久々に描いた油絵の作品を紹介します。
第1作目はこちら。
空間にウネウネと存在する「何か」を描きたくて、描いてみました。
あまり深い意味もなく、ただ描きたいままに描いた作品です(苦笑)。
続いて2作目は、こちらのハンバーガーの絵です。
静止画が描きたいと思い、ハンバーガーの写真を模写してみました。
続いて3作品目は、スニーカー。
自分の好きな世界観を描きたいな〜と思い、スニーカーをチョイス。
白色でシンプルですが、背景にもこだわってみました。
久々に絵を描いてみて、改めて感じたのですが、絵を描くことはストレス解消になります。
絵を描いている間は、日頃の悩みなんて吹っ飛ぶくらい無心に取り組むことができ、心の底からワクワク感が込み上げくるのです。
私自身が人様に偉そうに言える立場ではないのですが、趣味として油絵を楽しむのも面白いですよ。
当記事を参考にしていただき、ぜひ油絵を楽しんでいただけると幸いです。